E-ontap.comについて思うこと (仮)

www.E-ontap.com というサイト*1が存在する。私はこのサイトの内容は殆ど知らない。

内容も知らないようなサイトのどこを取り上げたのかといえば、このサイトが行っているブロッキングについてである。

早い話*2がだ、このサイトはGoogle Public DNS(8.8.8.8/8.8.4.4)やCloud Flare DNS(1.1.1.1/1.0.0.1)*3からアクセスした場合は見ることができないのだ。

私はメインに1.1.1.1、サブに8.8.8.8を使っているのでアウトということになる。そして例えばGoogle Public DNSからだとこんな文面が表示される ”安心安全を支配者に委ねる世界は自律分散協調のインターネットが崩壊したディストピアだと思いませんか?”

この手法はどうなのか。自分の主義主張とは合わないDNSからの閲覧にはその利用者を煽るメッセージを表示するのは。思いつく限りではあまりにお粗末な手段と言わざるを得ない。これではただ反感を買うばかりだ。

また、槍玉に挙げられたGoogleやCloudFlare*4がそういった企業であるという主張は棚に上げるとしても、この手法は「自由の押しつけ」では無いかと感じる。私がGPLを嫌う理由の一つと同じだ。支配者を批判しておいて自分が支配するサイトでは自由を削る。

自分が支持するDNSのみを認める(ブラックリスト制なので実装としては逆だが)

自己矛盾を起こしている気がしてならない。

さて、向こうさんはTwitterアカウントを持っている。名前からして厄介のそれだが

浸透いうな/伝播いうな/反映いうな(@tss_ontap_o)さんである。

恐らく浸透とDNSという単語を検索していいねを片っ端から推していると考えられる。自分もやられたが。おかげでアカウントを知ることができた。

どうやら更新通知にも使っているらしい。これを見る限りだと中身の主張もあの文面とさして変わらないようである。氏がどんな主義主張を持っていようが私は一向に構わないのであるが、このように強硬な手段をもって望むのではなく、言論の力を持って行っていただきたいと切に願う。

2019年は始まったばかりである。新年一発目からこのような記事だが、お付き合いいただき光栄である。そして下の注釈を書きつつ筆を置く*5。
文章構成上下に纏めてになってしまったが、できれば読みながら読んでいただく(*nという感じで対応させている)と助かる。中にはくだらない内容のものもあるが。

*1 日本では「ホームページ」と呼ぶのが一般的である。だがこれはどちらかというとブラウザを起動して最初に出すページを指す。なのでここでは「サイト」に統一をしている。

*2 遅い話とはなんだろうか、例えばここにおいて普段の生活に関する愚痴を600字ほど書き連ねてから本題に入ったのならそれは明らかにそうである。

ただしこの場合にあたっては私はそういった宣言は行わないであろう。自ら欠点を晒しているようなものと取れるからだ。

ここからも「早いことは良いことである」という根底にある思想が見て取れるか。

*3 この2つは著名なPublic DNSである。この後に続く文面より、このようなDNSを使うことについて管理者は”安心安全を支配者に委ねる”と考えていることがわかるが、支配者でないDNSとはなんだろうか。多くの場合はルーターのアドレスがDHCPによって指定され、プロバイダのDNSサーバを使うことになるが、これも似たようなものではないか。

今ひとつ釈然としない点である。

*4 ちなみにCloudflare DNSから閲覧できるほうにはこういった文面がある”1.1.1.1 を運用する Cloudflare は著作権侵害の実質的な幇助を行っていると考えられます” 恐らく漫画村がCFのCDNを利用していたことに起因する発言だろう。

また、”国が検閲をはじめる前に自分たちでできることからしないといけないでしょう” 実質的な自主規制の推奨である。結局同じ効果を生む規制を自分から行っては元も子もない。

*5 この文章はシャープペンシルを使ってノートに筆記したものが元になっているので、実際にここで私は筆を置いた。尚、PCに打ち込む際にだいぶ加筆を行っているので、そのまま持ってきたわけでは無い。

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